血液ガス分析と呼ばれる検査があります。略称は「血ガス」
当院も検査をしているのですが、どんな検査をしているかいまいちわかってないので調べました。
血液ガス分析は体液の状態を調べる
血ガス分析では血中のPaO2(酸素分圧)やpHやHCO3-などを測定します。
これらを測定することで、肺や心臓などの臓器の体液の状態を調べることができ、ガス交換と酸塩基平衡の指標となります
具体的にわかるのは以下の通り。
pH…血液のpH
PaO2(酸素分圧)…酸素と結合しているヘモグロビンの割合
SaO2(動脈血酸素飽和度)…酸素が血中ヘモグロビンと結合している割合
PaCO2(二酸化炭素分圧)…肺による酸塩基平衡の調整因子
HCO3-(重炭酸イオン)…腎臓による酸塩基平衡の調整因子
BE(ベースエクセス)…塩基(HCOI3-)の過不足
Lac(乳酸)…酸素供給が不十分な条件下で産生されるグルコースの代謝物
AG(アニオンギャップ)…陰イオン。増加時は代謝性アシドーシスを考慮。
血液ガス分析で採取するのは動脈血
血液ガス分析で採取する血液は動脈血です。
酸素や二酸化炭素などを測定するため、動脈と、静脈では量が全然違います。
呼吸機能の評価を行うために必ず動脈血を採取しなければなりません。
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