セルシン注が混注禁の理由はジアゼパムが水に溶けないから

患者さんの鎮静させるのに使用するセルシン注。

静注もしくは筋注の注射剤で、単独投与となっています。(添付文書に「他の注射液と混合又は希釈して使用しないこと。」と記載あり)

しかし、痙攣などが起こっている患者さんに筋注を試みたり、新たな点滴ルートを確保するのは大変です。そこで既存のルートにいれてみたら…白く濁ってしまいました。

と、相談が。なぜそんなことになったのかを調べてみました。

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ジアゼパムは水に溶けない

ジアゼパムは白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。アセトンに溶けやすく、無水酢酸又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない

セルシン注添付文書より

セルシン中の成分であるジアゼパムは水に溶けません。

添付文書によるとセルシン注1A(2mL)にベンジルアルコール0.03mL、プロピレングリコール0.8mL、無水エタノール0.2mLが含まれています。アンプル内の半分が有機溶媒です。

ジアゼパムはこの有機溶媒に溶けています。

セルシン注を輸液に混ぜたり、他の輸液で使用しているルートを使うと、その水分でジアゼパムが溶けている有機溶媒が希釈されてしまいます。

希釈されると溶けていたジアゼパムが析出してしまい、白く濁ってしまうというわけです。

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参考にしたもの

セルシン注の添付文書-PMDA

くすり道楽15年8月号

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