ワルファリンとビタミンKが拮抗する理由は構造式に着目すればわかる

「ワルファリン服用中は納豆などのビタミンKを含む食品は避けてください」

ワーファリンが処方された患者さんに説明するときよく言う言葉です。

ワーファリンは血液が固まるのを防ぎ、血栓を予防するお薬なのですが、作用がビタミンKと拮抗します。

そのためビタミンKを多く含む食品を少なめにするようにしなければなりません。

じゃあなんでワルファリンとビタミンKが拮抗するのかを知っていますか?

この記事ではワルファリンとビタミンKが拮抗する理由について解説します。

スポンサーリンク

血が止まる仕組み

血が止まる仕組みはおおきく分けて2つあります。

血管が破れて出血すると、まず血中にある血小板が集まってきて破れたところを塞ぎます(一次止血)

はたらく細胞に出てくる血小板ちゃんが有名ですね!

出典:はたらく細胞、第2話『すり傷』より

一次止血のあと、凝固因子により活性化されたフィブリンが血小板の周りを覆うことでより強固な血栓を作ります。これを二次止血と言います。

一次止血と二次止血は仕組みが違うため、血をサラサラにする薬も一次止血を阻害するものと二次止血を阻害するものとに分けられます。

スポンサーリンク

ワルファリンとビタミンKは二次止血に関わる

ビタミンKの効果・効能・働き、血液の凝固反応や骨代謝に関与/ビタミネ

ビタミンKは二次止血の最初に関わります。ビタミンKがγ-カルボキシラーゼを活性化し、活性化したγ-カルボキシラーゼとグルタミン酸残基と反応することで血液凝固を促進します。

ワルファリンはこのビタミンKがγ-カルボキシラーゼを活性化する働きを阻害します。二次止血の最初を邪魔することで凝固阻害作用を示します。

スポンサーリンク

ワルファリンとビタミンKの構造式を比べてみよう

ワルファリンはビタミンKを阻害して二次止血を防ぐ。それはわかりました。

では薬剤師なのでもう一歩踏み込んでみます。

2つの構造式を比べて見ましょう。

まずはビタミンKの構造です。

ビタミンKの構造 https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=910

ビタミンKにはいくつかのサブタイプがありますが、共通している構造があります。ここが重要。

次にワルファリンの構造はこちらになります。

ワルファリンの構造 https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D08682

ビタミンKに共通していた構造がワルファリンにもあります。完全に一致ではないですが似てますよね。

この部分がビタミンKとワルファリンが拮抗するポイントになります!

患者さんに「なんでワルファリンとビタミンKがだめなの?」と聞かれたら「構造式が似てるからです」と答えられますね!

参考にしたもの

薬がみえる vol.2

ビタミンKの効果・効能・働き、血液の凝固反応や骨代謝に関与/ビタミネ

ビタミンKの構造 https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=910

ワルファリンの構造 https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D08682

コメント

タイトルとURLをコピーしました